OSXvnc (Vine Server) をリモートからインストールする

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OSXvnc をインストールしたビデオカードの無い Xserve に、Chicken of the VNC を使って接続した画面

目次


OSXvnc は GUI のアプリケーションで配布されているため、Mac にインストール&起動するには、Mac につながっているモニタを使って行う必要があります。

リモート(別の場所)にある Mac に OSXvnc をインストールする場合、GUI のアプリケーションを使ってインストールするには、現地に行き、現地の Mac のモニタを使ってインストールしないといけません。

ビデオカードの無い Mac(Xserve など)には、GUI のアプリケーションを使ってインストールすることはできません。

GUI のアプリケーションを使わなくても、OSXvnc をインストール&起動&設定する方法をまとめます。

ビデオカードの無い Xserve でも、VNC クライアントからリモートデスクトップが可能になります。

必要なもの

インストール

インストールから起動までの手順

  1. リモートの Mac にログインする
  2. /Library/StartupItems/OSXvnc ディレクトリを作り、そこに OSXvnc に最小限必要なファイルを配置する
  3. OSXvnc で使用するパスワードの設定
  4. 起動スクリプトの設定

/Library/StartupItems/OSXvnc ディレクトリを作成し、OSXvnc に最小限必要なファイルを配置する

リモートの Mac にログインし /Library/StartupItems/OSXvnc ディレクトリを作成します。

$ sudo mkdir -p /Library/StartupItems/OSXvnc

OSXvnc (Vine Server) の配布ディスクイメージからOSXvnc に最小限必要なファイルを取り出し、/Library/StartupItems/OSXvnc ディレクトリに次のように配置します。

OSXvncファイル構成.png

インストール済みの Vine Server.app からではなく、VineServer2.1.dmg ディスクイメージをマウントし、マウントしたボリューム内にある Vine Server.app からファイルをコピーした方が、後々修正する手間が省けます。

Vine Server.app を [右クリック] - [パッケージの内容を表示] し、Contents フォルダ内の MacOS, Resources フォルダから必要なファイルをコピーします。エイリアスをコピーしないよう注意してください。

VineServer2.1.dmg の場合だと、次のファイルになります。

Vine Server.app/
 Contents/
   MacOS/
     OSXvnc-server               ←OSXvncサーバデーモン
     storepasswd                 ←パスワード作成バイナリ
   Resources/
     JaguarBundle.bundle         ←OSX 10.2 用
     OSXvnc/
       OSXvnc                    ←OSXvnc起動スクリプト
       OSXvnc-keepalive          ←
       Resources/
         English.lproj/          ←フォルダごとコピー
           Localizable.strings
       StartupParameters.plist   ← 自動起動用


アップロードしたファイルの権限を修正する

/Library/StartupItems/OSXvnc ディレクトリ内のファイルの権限を次のように修正します。

$ sudo chown -R root:wheel /Library/StartupItems/OSXvnc
$ sudo chmod -R 755 /Library/StartupItems/OSXvnc
$ sudo chmod 644 /Library/StartupItems/OSXvnc/StartupParameters.plist

VNC クライアントで接続するときのパスワードを設定する

パスワードは、storepasswd コマンドを使い作成します。

$ cd /Library/StartupItems/OSXvnc
$ sudo ./storepasswd パスワード .osxvncauth

パスワードを作成しない場合は、パスワードなしで接続できるようになります。

起動スクリプトを実行する

起動スクリプトを使い OSXvnc-server を開始します。

$ sudo /Library/StartupItems/OSXvnc/OSXvnc start
Starting OSXvnc Server

OSXvnc を停止する時は、次のコマンドを実行します。

$ sudo /Library/StartupItems/OSXvnc/OSXvnc stop
Stopping OSXvnc KeepAlive
Stopping OSXvnc Server

ブート時に自動起動するよう /etc/hostconfig に登録する

/etc/hostconfig に OSXvnc=-YES- の行を追加する。

OSXvnc=-YES-

OSXvnc-server のオプション

OSXvnc-server のオプションは、起動スクリプト(/Library/StartupItems/OSXvnc/OSXvnc)に記述します。

$ ./OSXvnc-server --help
OSXvnc-server --help の内容
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